日航、国際線撤退せず(日本経済新聞2010/02/02)
企業再生
日航、国際線撤退せず
稲盛新会長、外資提携早期に
会社更生法の手続きを進めている日本航空の新会長に1日就任した稲盛和夫京セラ名誉会長(78)と新社長に就いた大西賢執行役員(54)は同日、都内で記者会見を開いた。稲盛氏は国際線の扱いについて「国際線のない日航はイメージがわかない」と述べ、政府内で一部浮上している全日本空輸との統合による「国際線1社論」を否定し、国際線の運航を継続する考えを示した。(関連記事11面に)
日航の国際線を巡っては、前原誠司国土交通相が「日本でメガキャリアーが2社いるかということを含め注視をしていかなくてはならない」とし、全日空との国際線統合に含みを持たせている。稲盛氏は日航は「観光客の足となるなど国内外のネットワークビジネスを提供する重要な社会インフラ」と指摘。国際線も2社体制が望ましいとの考えを示した。
また日航が公的機関の企業再生支援機構とともに作成した再生計画案については「これを着実に実行すれば再生は十分可能だと思う」と早期の再建に自信をみせた。
日航が米デルタ航空、アメリカン航空とそれぞれ提携交渉していることについて稲盛氏は「社内で鋭意、検討中。なるべく早い時期に結論を出したい」と語った。
稲盛氏は会長を引き受けた理由について「そう長くない人生。世のため人のために協力しましょうかと(機構などからの就任要請に)ホロッときて言ってしまった」とした。「航空業界は全くの素人」とした上で、これまでの経験を生かして「誠心誠意、力を振り絞っていく」と宣言した。
一方、大西社長は「日航は親方日の丸的な体質が残っていた」と反省の弁を述べた上で、「負の遺産やしがらみを断ち切り根っこから生まれ変わる」と決意を語った。
2010年02月02日