JVCケンウッド、不適切会計で損失拡大(日本経済新聞2010/02/09)
不適切な会計処理
JVCケンウッド
不適切会計で損失拡大
過去の決算訂正、監理銘柄に
JVC・ケンウッド・ホールディングスは8日、2009年7~9月期に計上した子会社の日本ビクターの損失約76億円を再検討していた問題で、新たに発覚した分を含めると損失が合計約170億円に増えると発表した。損失の多くはケンウッドとの統合前に発生したもので、JVCケンウは05年3月期以降の過年度の決算を訂正する。JVCケンウ株は同日、監理銘柄(確認中)に指定された。
過年度の決算訂正に伴い、09年10~12月期連結決算の発表は3月上旬にずれ込む見通し。09年10~12月期の四半期報告書は期日の今月15日までに提出できなくなった。
過去に損失が膨らむことで統合前のビクターの純資産が減少する。このため統合時に認識したのれん代への影響は避けられず09年3月期に損失を一括処理した場合、68億円の特別損失が発生する。10年3月期に計上する損失については発生時期の一部前倒しで当初の76億円から半分以上減少する見込みだが、足元の事業環境が厳しく通期業績の上振れ要因にはならない公算。
新たな損失は、外部の専門家で構成される調査委員会により発覚。スペインやオーストリアでディスプレー事業の営業関係経費の損失処理や光ピックアップ事業で在庫ロスなどの会計処理が不適切だったという。報告書には「利益目標達成に向け過剰なプレッシャーがあった」と明記した。
JVCケンウの河原春郎会長兼社長は同日記者会見を開き「このような事態になり深くおわび申し上げたい」と陳謝。再発防止策を講じる方針で「ビクターに対するガバナンス(統治)を強化していきたい」と話した。
2010年02月09日