監査法人トーマツを戒告処分・金融庁(日経新聞2006/03/30)
公認会計士の職業倫理
金融庁は30日、大手監査法人のトーマツに対し公認会計士法に基づく戒告処分を出したと正式に発表した。破綻したエムティシーアイなど3社の監査の際に、それぞれ財務諸表に虚偽があったにもかかわらず「虚偽がない」とのお墨付きを与えたため。あわせて監査に関与した会計士7人にも1カ月から3カ月の業務停止を命じた。
虚偽があった財務諸表は1999年5月期のエムティシーアイ、98年3月期から2001年3月期のナナボシ、98年7月期と翌7月期のサワコー・コーポレーションのもの。いずれもトーマツが監査をしたが、担当会計士は虚偽を見過ごしたという。
2006年03月30日