2010年02月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28            

年金基金、総合型から単独型へ(日経金融新聞2006/11/02)

会計基準関係

会計基準委、会計処理草案を策定
 企業会計基準委員会(ASBJ)は、複数企業が共同で運営する総合型年金基金などから、単独の年金基金に移行する際などの会計処理方法について公開草案をまとめた。同業種の中小企業などで構成する総合型基金から脱退する上場企業が目立っており、会計実務上の処理方法を明示する必要があったため。
 草案の骨子は、総合型から単独の基金に移行する場合には、(1)積み立て不足・超過については原則、特別損益として単年度で計上(2)追加的な拠出額は特損益に含めて処理する(3)翌期以降に移行する場合は損失見積額を計上するか、財務諸表に注記する――の三点。一方、逆の場合には退職給付引当金は全額取り崩すとした。
 総合型年金基金に参加する企業は年金資産額が合理的に計算できないため、毎期の拠出額を退職給付費用として計上するのみで、退職給付債務を認識する必要がなかった。
 草案に対する意見については、電子メール(rev_pension@asb.or.jp)で受け付ける。ただし、意見に個別で回答しないほか、ASBJのホームページなどで公開する。

2006年11月02日