ＮＴＴ、あずさ単独に変更（日経金融新聞2007/04/27）
中央青山：一時監査人
会計監査人、みすず解体で
ＮＴＴ（９４３２）は二十六日、会計監査人からみすず監査法人を外すと発表した。ＮＴＴは一九八五年の民営化直後から、みすずとあずさ監査法人（当初は両社の前身）による共同監査体制だった。会計不祥事でみすずが解体することに伴い、主要グループ会社があずさ単独の監査体制に切り替わる。
みすずが同日、六月下旬の株主総会での辞任をＮＴＴに書面で申し出た。持ち株会社のＮＴＴのほか、長距離通信のＮＴＴコミュニケーションズや東西の両地域通信会社も同様にあずさの単独監査となる。同じく両社を一時監査人としていたＮＴＴ都市開発（８９３３）もあずさに一本化する予定。既にあずさの監査を受けているＮＴＴドコモ（９４３７）や、あずさを一時監査人としているＮＴＴデータ（９６１３）を含め、今後はあずさ一本となる予定だ。
ＮＴＴは民営化時点で、旧中央会計事務所（現みすず）と旧朝日新和会計社（現あずさ）の両社に監査を依頼。相互けん制も狙っていた。米国で上場するＮＴＴは非監査業務をあずさ以外に依頼することで「相互けん制を働かせたい」（第四部門会計・税務担当）としている。
一方、みすずを一時監査人としていたＫＤＤＩ（９４３３）は、六月の株主総会でみすずの京都事務所が独立して新たに発足する京都監査法人（京都市）を監査人とする予定だ。
2007年04月27日