オーエイチテ株急落(日経新聞2007/05/24)
材料
6営業日連続ストップ安水準
株価4分の1以下に
東証マザーズ上場でプリント基板検査装置のオー・エイチ・ティーの株価下落が止まらない。二十三日終値は前日比十万円安の二十四万円。値幅制限の下限(ストップ安水準)まで下げるのは六営業日連続で、この間に株価は四分の一以下になった。
急落が始まったのは今月十五日。前日比十六万円(一三%)安の百四万円となった。その後は発行済み株式約四万三千株に対し一万数千株という大量の売り注文が殺到した。取引が成立しない日が四日続き二十二日にようやく取引が成立。二十三日取引終了時点で約二万五千株の売り注文を残している。
株価は二〇〇五年春以降急上昇。今年一月には百五十万円を付け、一年半で九倍以上になった。予想PER(株価収益率)は約三百五十倍、PBR(株価純資産倍率)は約十四倍に達していた。信用買い残も積み上がり、四月上旬には発行済みの半数近い約一万九千五百株まで膨らんだ。
突然急落した原因は、はっきりしない。証券会社や日証金の信用取引規制が強まる中、大量に買っていた向きが何らかの理由で売りに向かったとの見方もある。
信用買い残は今月二十二日申し込み時点でも一万八千百株に達する。オーエイチテは主幹事の新光証券を通じて情報収集しているが「市場で流れている憶測以上のことは何も分からない」(総合企画部)状況だ。
2007年05月24日