３大監査法人、業務改善が終了（日経新聞2007/06/30）
公認会計士の職業倫理
監査審査会、「処分勧告はなし」
金融庁傘下の公認会計士・監査審査会は二十九日、あずさ、新日本、トーマツの三大監査法人が二〇〇六年に提出した業務改善策のチェック結果を発表した。各法人が改善に取り組んだ結果、新たに行政処分を勧告する問題は見つからなかった。ただ、重大なミスを犯した会計士への再教育をきちんと実施していないなど、改善状況は道半ばにあると分析した。
監査審査会はカネボウの粉飾決算事件に絡み、不正会計を監視する監査法人の内部管理体制に不備があったとして、昨年六月、旧中央青山（現みすず）を含む四大監査法人に業務改善指示を勧告。これを受け金融庁が指示を発動した。今回問題が見つからなかったため、三大法人の業務改善期間を終了する。みすずは七月に解散すると発表しており、チェック対象から除外した。
2007年06月30日