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PRAM製造時間短縮(日経新聞2007/07/05)

材料

アルバック、成膜スピード速く
 アルバックは、次世代半導体メモリーPRAM(相変化メモリー)の製造時間を短縮する成膜技術を開発した。記憶素子を成膜する際に、「CVD(化学気相成長法)」に代えて、成膜スピードが速い「スパッタリング」を採用した。PRAMの製造コストが下がる。記憶容量が数ギガ(ギガは十億)ビットクラスのPRAM製造への適用を想定している。
 PRAMは電源を切ってもデータを保持できるのが特徴。大容量タイプのPRAM素子は絶縁層に細長く掘った穴を、GST(ゲルマニウム・アンチモン・テルル)膜で埋めて作る。溶融したGSTが冷却方法で抵抗値が変わるのを利用、データを記録する。製品化には埋め込み型素子の生産性向上が課題だった。
 スパッタリングは成膜スピードは速いが、凹凸面の膜厚制御が難しい。アルバックは、GST粒子の移動方向を、基板に対してほぼ垂直にする制御技術を確立し、細い穴にGST膜を高い精度で積層することに成功したという。
 PRAMは、米インテルや韓国サムスン電子などがNOR型フラッシュメモリーの代替として開発を進めている。サムスンは来年初頭に容量二百五十六メガ(メガは百万)―五百十二メガビット程度で量産出荷を始めるもよう。

2007年07月05日