クインランド、監査法人意見表明せず(日経新聞2007/09/27)
不適切な会計処理
大証、監理ポスト割り当て
ヘラクレス上場でシステム開発のクインランドは二十六日、二〇〇七年六月期の連結財務諸表などについて、会計監査人であるアクティブ監査法人から意見を表明しないことを通知されたと発表した。大阪証券取引所は上場廃止基準に該当する可能性があるとして、同日付でクインランド株を監理ポストに割り当てた。
クインランドは〇七年六月期に百一億円の最終赤字となるなど二期連続で最終赤字だった。この結果、前期末で二十九億円の債務超過となるなど継続企業の前提に重要な疑義が存在していた。債務超過解消のため、特定調停を申し立てていたが、その成立の前提となる海外企業からのロイヤルティー十八億円が、期日である二十五日までに振り込まれなかった。このためアクティブ監査法人は適正な監査意見を表明するための合理的な基礎を得ることができないと判断したという。
2007年09月27日