10月売りに注意?(まちかど)(日経新聞2007/09/29)
相場観
○…十月は米国の投資信託などの売りが出やすいことで知られる。十月決算が多く、期末の節税対策のために保有株の損切りを急ぐからだ。大和総研の壁谷洋和マーケットアナリストによると、海外株に比べて日本株の成績が劣るとき、外国人の十月売りがかさむ傾向があり、「今年はそれに当てはまりそうだ」という。
○…過去の経験では、外国人が売り越しとなった十月は金融や小売業など内需関連の下げが大きい。もっとも、期末事情は米国側の独特の問題で、欧州やアジアには関係のない話。「彼らが買い向かえば需給は悪くならない」。やはり頼みの綱は、市場参加者の厚みということになりそう。
2007年09月29日