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クリムゾン、ストップ安水準で比例配分(日経新聞2007/10/03)

不適切な会計処理

在庫価格を水増し
監理ポスト割り当て
 二日のジャスダック市場でクリムゾン株が急落し、制限値幅の下限(ストップ安水準)となる前日比五千円安の四万六千円で比例配分された。同日未明、過年度分の決算で在庫の評価額を過大計上するなど不適切な会計処理があったと発表したことが嫌気された。大引けで五株の取引が成立し、三百二十六株の売り注文を残した。
 クリムゾンは監査法人から在庫集計について調査する必要があると指摘を受け、九月十四日に二〇〇七年七月中間決算発表を遅延すると発表。弁護士などで構成する特別調査委員会を設置し、関与者への聞き取り調査や棚卸し電子データの分析を進めた。
 調査報告書によると、〇五年七月中間期以降で実際には存在しない衣料品の在庫をアウトレット店の在庫として計上するなど不適切な会計処理をしていた。クリムゾンは担当取締役の了承で在庫修正操作が行われたとして、担当取締役の解任を決議。再発防止に向けた具体策や経営改善書の策定にも着手する。
 ジャスダック証券取引所は同日、「不適切な会計処理が組織的に行われたものと考えられる」として上場廃止のおそれがあるとして監理ポストへの割り当ても発表した。

2007年10月03日