法人申告所得、５７兆円、１６年ぶり最高（日経新聞2007/10/30）
法人税
０６年７月―０７年６月、大企業がけん引
今年六月までの一年間（二〇〇六事務年度）に税務申告した法人の所得総額は、五十七兆八百二十八億円（前年度比一三・三％増）で、バブル期の一九九〇事務年度の約五十三兆円を上回り、過去最高となったことが二十九日、国税庁のまとめで分かった。景気の回復基調が税務申告の面から裏付けられた。
三百万五千法人から二百七十八万七千件の申告があり、申告税額は総額十四兆四千五百七十八億円（同一四・八％増）。黒字申告一件当たりの所得金額は六千二百五十四万円（同一〇・五％増）で過去最高となった。
法人税の黒字申告割合は全体が三二・四％（同〇・五ポイント増）だが、大規模法人（原則資本金一億円以上）に限ると五三・七％（同〇・八ポイント増）。国税庁は「大企業を中心に景気が回復し、全体の所得増加を引っ張った」とみている。
一方、〇六事務年度に税務調査を受けた法人の申告漏れは前年度より五百九十三億円（三・六％）多い総額一兆七千二百四十七億円。
2007年10月30日