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5日連続3兆円台(日経新聞2008/01/19)

相場観

東証1部売買代金
5日連続3兆円台
下値を買う動き広がる

 株式市場の売買代金が増加している。東証一部の売買代金は十八日、三兆千八百九十八億円と活況の目安とされる三兆円を五日連続で上回った。五日連続の三兆円超えは昨年八月以来、ほぼ五カ月ぶり。株価下落で機関投資家などの損切りの売りが相次いでいるためだが、一方で下値を買う動きも広がっている。売買代金の増加は相場の底入れが近いことを示唆するとの見方もある。
 この日は「寄り付き直後から機関投資家や個人投資家と見られる売りが殺到した」(立花証券の平野憲一執行役員)。前日の米国株安で投資家心理が冷え込んだところに、最近の株安で信用取引の追加担保の差し入れ(追い証)に迫られた個人が手じまい売りを出したという。
 機関投資家の多くは下落率三〇%など一定の基準を超えて下げた銘柄は売却するルールを設けており、ルール抵触による損切りの売りも急増している。
 だが、売り物が増えても買いの主体がいなければ荒い値動きになるだけで、売買代金は膨らまない。売買代金が連日で三兆円を超えていることは、「年金基金や外国人投資家などが下値で買いを入れているから」(国内証券)との見方が多い。商いが活発になれば、早期に売り物が一巡し、相場が反転しやすくなるという。
 新光証券の瀬川剛エクイティストラテジストは「経験則から言えば、相場が底値圏にあるときは売り買いが交錯して売買代金が増えやすい」と指摘する。

2008年01月19日