かずさアカデミアパーク再生法を申請(日本経済新聞2010/01/26)
企業再生
かずさアカデミアパーク▼企業の立地進まず
千葉3セク、新産業育成拠点
再生法を申請
企業育成施設などを運営する千葉県の第三セクター、かずさアカデミアパーク(千葉県木更津市)は25日、千葉地裁に民事再生法の適用を申請し、同日保全命令を受けた。負債総額は57億6900万円。同社はバイオなど地域の新産業を育成する代表的な拠点「かずさアカデミアパーク」の中核会社。建設費の返済負担が重荷となったうえ、企業の立地が低迷して資金繰りが行き詰まった。
同社は1991年、パークの中核施設「かずさアカデミアセンター」の運営会社として、県や地元自治体、金融機関などが設立した。当初は立地企業から集めた資金でセンターの建設費を返す予定だったが、企業の進出が進まなかった。
2003年には新産業以外の企業にも立地を認めるなどのテコ入れを図ったが、事業の柱となるホテル部門の赤字も続き、県の貸し付けなしでは経営が成り立たなくなっていた。
同社は再生手続きの開始が決まり次第、入札方式でスポンサーを募り、再建に取り組む。ホテルなどの営業は続けるという。
2010年01月26日