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素材各社、チタン一斉増産――プラント向け需給逼迫(日経新聞2005/09/11)

材料

 素材各社は一斉にチタンの増産に乗り出す。東邦チタニウムは2007年度末までに生産設備を新設し、インゴットと呼ぶ半完成品の年産能力を16,000に倍増する。住友チタニウムも半完成品を33%増産する。チタンはプラントや航空機、船舶向けに需給が逼迫(ひっぱく)しており、各社は一部で発生している品不足の解消に動くそうです。
 東邦チタニウムも住友チタニウムもかなり上がりましたが、まだまだいけるのでしょうか。

 東邦チタニウムはチタンの原型であるスポンジチタンと、これを溶かして固めたインゴットを製造している。今後、溶解炉を新設してインゴットの生産能力を倍増する。国内三カ所目の新工場建設か、既存工場の拡張で対応するかは今後詰める。スポンジは10月までに25億円を投じて生産能力を15%高め、年間15,000トンにする。
 住友チタニウムが増産するのはスポンジ。2006年4月までに年間の生産能力を24,000トンに引き上げる。建屋を増築するほか還元炉を新設する。設備投資額は総額60億円強の見込み。
 米素材大手タイメットなど海外メーカーも半完成品の増産を表明している。これまで不足していたスポンジなどの供給は世界的に増える見込みで、スポンジやインゴットを板や管に加工する新日本製鉄や神戸製鋼所、住友金属工業も逐次稼働率を引き上げて増産に踏み切る方針だ。
 チタンは鉄より硬く軽いのに加え、さびにくいのが特長。航空機のジェットエンジンや臨海型プラント、船舶の需要が好調、近年では、ゴルフクラブや二輪車、眼鏡などの用途が拡大している。

2005年09月11日